山形の山寺で「岩に染み入る蝉の声」を聞いてみる旅 1/2

山寺へは一度訪ねてみたかったので、月山の登山の前日に来てみました。
予想より規模が大きく、撮影をしながらだと6時間以上かかってヘトヘトになりました。
山寺は南斜面にあるので夏は直射日光が当たり、とてつもない暑さです。
800段以上の階段を登ったからこそ得られる感動がありました。
駐車場と登山口
山寺は有名スポットなので、カーナビの行き先に山寺を設定すれば、迷うことは無いと思います。
山寺の登山口付近には数多くの駐車場がありますので、適当なところに停めましょう。
この写真の左側の階段が山寺への入り口です。
入り口付近の駐車場は400円です。
綺麗な階段を登っていきます。
事前にあまり情報は調べていかなかったので、この先がどれほどの長さになるかはわからないまま山寺へと足を踏み入れました。
正面には大きな建物が見えます。
根本中堂から山門まで
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_9a2ad4e142bb94696e07f00e13be6769.jpg)
登山口の階段を上がった先には「根本中堂」があります。
この建物は国の重要文化財にしていされており、ブナ材の建築物としては日本最古のものと言われています。
山に登る入り口である「山門」までには数多くの建物があります。
根本中堂、清和天皇の御宝塔、芭蕉句碑、日枝神社、秘宝館、芭蕉・曽良像、念仏洞堂、不浄門、鐘楼、山門、寺務所などがあり、そのおくには、枝苦門、羅漢像、蛙岩、立石寺本坊、神楽岩があります。
お土産や、売店などもあり、飲み物などはここでも買うことができます。山門の近くにはトイレがあり、ここから上にはトイレが無いと書かれていましたが、実際には山の上の方にはトイレはありました。
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_af2106c6dbdd88c1470ac01561a569c2.jpg)
山寺の大銀杏です。「御神木」と書かれています。
このイチョウは根回り10メートルです。以前は樹高が30メートルほどありましたが、昭和47年の暴風で4メートル以上の部分を失ったそうです。
それから今までの期間で樹勢が挽回してきています。
芭蕉と曽良の像です。
曽良は正式には「河合曾良」と言い、芭蕉の奥州・北陸の旅を共にした松尾芭蕉の弟子になります。
なかなかリアルに作られている像です。
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_68cdfa44329ad8a0bd921ee00e3333ab.jpg)
山寺立石寺案内図という案内板があります。
いったい何個の建物があるのだろう?
とあまりの数の多さに圧倒されてしまいます。
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_369d4c18ce04560102545617669ea930.jpg)
山門近くにある鐘楼です。
重厚な造りになっています。
この付近にトイレがありました。
山門から山の中へと
立派な山門があり、入り口で巡拝料を払います。
大人1名300円でした。
午前6時から午後6時までが入山できる時間帯になっています。
ちなみに山寺は通称で正式名称は「宝珠山立石寺」という天台宗の寺院です。
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_c3813e4625d7f7c0b012379fb5128fa5.jpg)
山門を潜ると石畳が続き、その先に階段が見えます。
これから1000段ほどの階段登りが始まるのです。
姥堂が見えます。
ここから下は地獄、ここから上が極楽という浄土口になっています。
ここの岩清水で身を清め、新しい着物に着替えて極楽に登ると書いてありますが、事前にそのようなことは知らなかったので、着替えは持っていません。(まあ、着替えを持っていく人などほとんどいないでしょうが)
水で身を清め、上へと向かいます。
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_3092926635c42fedf98a1a7d71409c57.jpg)
急な階段が出現しました。
ここから先はずっと階段です。
階段脇の石には彫り物がありました。
杉の林の中を歩いていく感じです。朝7時頃なのでまだ少し涼しい感じで登れています。
![[ 山寺 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_cc288ec26b74059389eebd915608c4af.jpg)
進んでも進んでも階段。
だんだんと足が疲れてきます。
背の高い立派な杉の木に囲まれています。
一番細いところは靴一足分の幅です。
石の間に無理やり階段を作った感じになっています。
修行者の参道という説明板があります。
お山の自然にそってつくられたこの参道は、昔からの修行者の道。
一番狭いところは約14センチ。→先ほどの写真が一番狭いところだと思います。
参道のあちこちにある車のついた後生車という木柱は、若くして亡くなった人の供養です。
せみ塚
![[ 山寺のせみ塚 ] この周辺はせみの鳴き声が響きます。](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_386b0817f99a62c1cc6f1d3f06218c98.jpg)
全体の3分の1程度すすんだ場所に「せみ塚」があります。
松尾芭蕉が詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句をしたためた短冊を埋めて、石の塚を立てたことから、せみ塚と呼ばれています。
![[ 山寺のせみ塚の岩 ] 背後には大きな岩壁が見えます。](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_c58012824ca82f3488bb01c19b9c6958.jpg)
ここには小屋がありました。この地点から少し下まで道が二つに分かれています。帰りはこの小屋の右側の迂回路を通って下山します。
せみ塚の後ろには写真に写っているように大きな岩壁があり、音が響くようです。
ちょうどセミが鳴いており、久々にせみの大きな声を聞いた気がします。
早朝で人が少なかったので、少し長めの休憩にして、せみの声を味わっていました。
小屋の隣には座れる場所があったので、休憩するには良い場所だと思います。